今回のツッコミどころと解説はこのような感じです。
3時間待ちの3分診療について
医師の診察はよくこのように揶揄されますよね。
例えば私の職場のCT室ではどうなっているか。
なるべく待たせることのないように検査を行っています。造影CTではどうしても混んでくると待ち時間が長くなることがあります。理由は当日緊急検査や造影ルートの確保・抜針、単純CTよりも時間のかかる検査だからです。具体的には予約時間の10~20分後あたりになることがあります。長いと30分以上待たせてしまうこともありますが、比較的頻度は少ないです。
予約時間枠についても少し説明します。例えば平衡相のみの造影CTと、冠動脈CTでは5分以上検査に要する時間の差があります。冠動脈CTは心電同期をかけるため、心電図を装着したり、心拍数に合わせた撮り方をする必要があります。
しかし、予約時間の枠は平衡相のみの造影CTも冠動脈CTも同じ扱いで入ります。つまり、冠動脈CTが連続3件入っているような場合は想定時間を超えてしまい、検査遅延につながってしまいます。
乳房内のシリコンについて
シリコンを入れる方は大きく分けて2パターンいると考えています。
一つ目は整形されている方。
二つ目は乳がんなどで乳房を切除された方。
どちらの場合も非常にセンシティブな内容なので、気づいても触れないようにしましょう。また、CTなどで画像に現れた場合に驚くことがないように。
私はマンモグラフィを撮ったことがないので、シリコンが入っている患者の対応については残念ながら不明です。
マンモグラフィとエコーについて
マンモとエコー(超音波)はよく組み合わせて行うことが多いです。理由は少しドラマでも説明されていましたが、両者の欠点を補えるためです。
MR検査を行うという選択…
MR検査は検査に時間を要す、そして費用が高額という面から、選択肢としては優先順位が低いのではと考えています。もちろんMR検査でしか分からない病変もありますし、確定診断を行う上でとても大切になると思います。
次回予告に対するコメント
次回のラジエーションハウス第4話は、広瀬がバスケをする映像、楽器を持つ女性、伊織が怒られているシーンなどが映っていましたね。第3話が乳がんについて勉強になる話だったので、全国的に広まってほしい話題が織り込まれていたらいいですね。