奨学金を借りずに大学に通う、という方は少数派のように感じます。
一昔前はバブル期であり、少子化も進んでいなかったため、学費が比較的安く、支払いに困っている家庭も少なかったのではないでしょうか。
大学全入時代なんて言葉もありますが、今となっては大学を卒業するのが当たり前、みたいな雰囲気があります。
個人的には、勉強したい人だけ大学に行けば良いと思っていますが…
今回は、僕が放射線技師養成大学に奨学金をいくら借りて通ったのか、お伝えします。
奨学金とは
経済的理由で修学が困難な優れた学生に学資の貸与を行い、また、経済・社会情勢等を踏まえ、学生等が安心して学べるよう、「貸与」または「給付」する制度です。
僕も日本学生支援機構(JASSO)という機構から奨学金を借りました。
給付型はその名の通り、お金を貰えるので返済する必要がありません。
しかし、貸与型は返済する必要があります。
一般的に奨学金というのは給付型を指すことが多いように感じます。なので、この呼び方は誤解を生むのではと考えております。
貸与型は奨学金というなの借金なので、学費ローンとか授業料補填借金みたいな名前に早く変更してほしいものです…
世の中には返済できなくなっている方もいるようです。
借金という自覚なく奨学金を借りてしまい、卒業後の返済に苦しむ人がいる。野坂敏和さん(仮名・29歳)もその一人だ。野坂さんは、「奨学金は利子つきで月8万円借りていた。今になって考えると借り過ぎだったと思う。返済についても甘く見ていた」という――。
総額いくら借りたのか
日本学生支援機構の貸与型には、第一種奨学金(無利息)・第二種奨学金(利息付)の2パターンが存在します。
かくいう僕は前者の第一種奨学金を借りました。
無利息ということもあり、審査(特に世帯年収)が厳しいです。
奨学金は、総額2,592,000円借りました。
4年間、毎月54,000円借りていた、ということです。
基本的は振り込まれたお金には手をつけず、学費を支払うタイミングで引き出し、親に渡していました。
返済はどんな感じ?
借入金額よりも、返済がどんな感じなのか、気になる方が多いと思います。
先ず毎月の支払額ですが、14,400円です。ボーナス月も固定にしています。
逆算していただければ分かりますが、驚異の180回払いです。15年間ずっと返済し続けるということですね。
もちろん繰り上げ返済という制度もありますが、無利息であれば早めて返すメリットがあまり無いと考えています。
奨学金を借りてでも放射線技師になって平気?
前述のニュース記事なんかを読んでも分かるように、奨学金を借りて大学を卒業しても、返すのが困難という方がいます。
大学さえ出ていれば何とかなる、という時代は終わりのようです。
が、僕ら放射線技師はどうでしょうか。
放射線技師は国家試験であり、就職先はまだまだあります。いつか飽和する可能性も考えなければいけないのでしょうが、看護師を見る限りそれはないだろうなと思っています。
給与もある程度保障されており、放射線技師として就職さえすれば、奨学金を返すことができるといえます。借入金額によっては、実家から通える職場にしたり、安い寮に住める職場にする必要がありますが。
つまり、放射線技師になりたいという強い決心があれば、奨学金を借りてでも養成学校に通う意義があると言えます。
資格の強みは、やはりこういった点にあると感じています。