学校によって病院実習の時期は様々です。
ただ、どこの学校でも2~3ヶ月の期間、病院実習を行っていると思います。
そんな長期に渡る実習で見ておくべきポイントを、僕なりの視点から書きます。
病院実習施設の構造
近年はどこの病院でも大抵、ホームページなんかを見ればフロアマップなんかがあると思います。ただ、それだけでは分からないことも多々あります。
実際に歩いてみると院内の雰囲気が分かります。広さなんかもフロアマップからの情報と体感では違うと思います。
ただ、正直院内を歩くのは普通の状態でもできます。
実習生だからこそできるのは、関係者以外立ち入り禁止のエリアに入れるということです。
もちろん闇雲に入っていいわけではないですが、実習生という肩書だからこそ一般的に入れないエリアを見れるというわけです。
そこでまた、病院の裏側の雰囲気などを掴めると思います。
立地条件と通勤のしやすさ
立地条件なんてのは住所から調べればある程度は分かるかと思います。
ただ、実際に毎日通ってみると「ここが便利だな」とか「ここは不便だな」とか色々気づけるものです。
例えば、お昼は病院を出て外で食べようとなったとき、お店があるかどうかなど、肌で感じることができます。
通勤も実際にやってみてこそ分かることが多いと思います。
例えば通勤時間が30分なら耐えられるかなとか、1時間を超えると辛いなとか。そういう経験(失敗)を学生のうちにやっておくと、就職活動の際に通勤時間を考慮して、就職先探しができます。
実際の出勤時間と退勤時間
業務として指定されている時間は、どこの病院も調べれば、ある程度出てくると思います。
しかし、実際に職員が出勤している時間というのは分からないですよね。一番早い人で何時なのかとか、始業点検をやるなら何時に来るのかとか。
逆に、退勤時間も人それぞれなので分からないです。定時に上がるのか、残って勉強したりするのかとか。
そういう情報を仕入れておくと、自分が実際に就職したときのイメージがつけやすくなります。
職場の雰囲気
まあこれが一番大事ですね。
職員同士がどれくらい仲が良いかって本当に重要です。
多少仕事が辛くても、人間関係が良好だと頑張っていけます。逆に、多少仕事が楽だったとしても、人間関係が悪ければ働くのも嫌になるかと思います。
雰囲気がイマイチなら、潔く就職先の候補から外しましょう。数年単位で直ぐに変わるもんでもないですから。
患者さんの雰囲気
これって結構見落としがちなんですけど、めちゃめちゃ重要です。
例えば商売するにしても、客層って大事ですよね。アルバイトしたことのある方なら分かると思いますが、お客さんの中には色んな人がいます。もし嫌な態度を取る客ばかりだったら、こっちも嫌になりますよね。
(もちろん、患者さんをお客と捉えるかどうかは別の話です。そして、患者さんが来なければ病院は潰れるというのも当然の話です。)
それと一緒で、患者さんの雰囲気っていうのも気になる人にとっては重要です。
結構地域柄とかも出るので、上に書いた立地条件というのは結構大切です。
導入されている装置と使い方
導入されている装置って、ホームページから調べてもあまり情報がないんですよね。
何の装置が何台入っているかとかを書いてくれている病院はあります。
自分が実際に使うことを想定して、その装置の使い易さや、使い方というのをしっかり見ておきましょう。実習先の施設によっては、学生に多少のことをやらせてくれると思います。(もちろん人体に被ばくさせるようなことはさせないと思います。)
実習担当の技師さんに直接聞いてみるのも良いかもしれません。「このメーカーのこの装置は使い勝手が良いですか?」とか。
こういう経験が、入職してから確実に活きます。
もし可能なら、その装置の説明書を読ませてもらうといいでしょう。簡易マニュアルがあれば、そっちの方がとっつきやすいのでオススメです。
自分のためにもなって、かつ指導者からの評価も高くなるはずです。
ちなみに…学術発表が盛んな病院であれば、学会発表の内容を調べることで導入している装置が分かったり、どの分野は力を入れているのかが分かります。