11 一般撮影・ポータブル撮影

X線撮影|胸部レントゲンの撮り方

多くの新人放射線技師が最初に撮るのが、胸部X線撮影かと思います。
やはり、ここが基礎になります。

放射線技師の免許を持っていて、胸のレントゲンを撮ったことがない人はかなり少数だと思います。

今回は、胸部レントゲンの撮影順序を紹介します。

腹部レントゲンについてはこちらから↓

X線撮影|腹部レントゲンの撮り方

X線撮影|腹部側臥位撮影(デクビタス)の流れとポイント

胸部レントゲン|正面(立位 PA方向)

撮影前の準備

・焦点-検出器間距離を200 cmにする
・照射野中心と検出器の中心を合わせる
・マークをつける

最近の装置の中には、自動で距離や中心を合わせてくれるものもあります。
マークに関してはPA方向の撮影になるので、注意が必要です。

撮影の流れ

・更衣室から呼び入れる
・ブッキー台の前に立ってもらう
・自己紹介と名前の確認(一定の年齢以下の女性は妊娠の有無を確認)
・ブッキー台の高さをある程度調整する(自己紹介の間に調整しておくと早い)
・胸をブッキー台につけてもらう
・顎をブッキー台に乗せてもらう(乗せられない場合は無理に乗せない)
・ブッキー台を抱えるようにしてもらう
・ブッキー台横についている手すりの下を握ってもらう
・照射野ランプを点ける
・隆椎(C7)を触って高さを調整する
・肩の力を抜いてもらい、肩を板につけてもらう
・(照射野ランプが点いている状態で)背中を触り左右の中心を確認
・ローテーションがないように調整する
・呼吸の合図を入れて撮影

胸部レントゲンの正面について、頭側はC7が入っていれば基本的に問題ないです。

体確によって肺の形が変わってきます。
例えば、高齢の女性患者さんは比較的肺尖が高い位置にありますので注意が必要です。
逆に、体型がかなり大きい患者さんは肺尖がやや低い位置にあり、かつ肺底部が比較的上にあります。

肺尖や肺底部の位置をイメージすることで、技術の向上・写損画像の減少につながります。

胸部レントゲン|側面(立位)

撮影前の準備

基本的には正面を撮ってから側面を撮ります。
正面のみの撮影は多いですが、側面のみを撮影することは少ないです。

なので、これといって準備は要りません。

撮影の流れ

・横を向いてもらい、ブッキーに身体の側面をつけてもらう
・バー(手すり)を降ろして逆手でつかんでもらう
・少し前傾姿勢になってもらう(顔はなるべく前を向く)
・身体の中心を照射野の中心に調整
・ローテーションがないように調整
・ブッキー台をほんの少し下げる

正面と違い、側面の場合は肺尖部が見えにくいです。
これは、肩などの陰影が重なるためです。
見えない部分は情報としてあまり意味がないので、肺底部を見せるためにブッキー台を少し下げた方がよい場合もあります。

また、肺底部は背中側の方が低い位置にあります。
そのため、ブッキー台を下げておいた方が、肺底部を欠かしにくくなります。

最初に正面を撮っているので、それに合わせ、側面を撮影する際のブッキー台の位置を考えておくといいです。

本の紹介

多くの人が最初に撮影するであろう胸部X線撮影の流れについて書きました。
少しでも撮影のイメージをしてもらえたらいいなと思います。

さて、皆さんは胸部X線画像が読影できますか?
(1年目の僕は正直解剖も怪しかったです。)

胸部X線画像についてよく書いているレジデントノートを紹介しますので、ご興味ある方はぜひご一読ください。

ABOUT ME
rad-yamato
rad-yamato
大規模病院で働く診療放射線技師5年目。趣味は昼寝・筋トレ(現在ヘルニアのため中断)・料理・読書など。ブログには新人放射線技師に向けた内容や、仕事に役立ちそうな内容を書いています。 公式LINEアカウントもありますので、気軽にご相談ください。