11 一般撮影・ポータブル撮影

X線撮影|腹部側臥位撮影(デクビタス)の流れとポイント

基本的に腹部のレントゲンは立位・臥位での撮影が多いです。
しかし、側臥位での撮影というのもしばしばあります。

側臥位での撮影は、内視鏡検査後の患者さんや立位が難しい患者さんにて行うことが多いです。
今回は腹部側臥位撮影(デクビタス)の流れとポイントを解説します。

胸部レントゲンについてはこちらから
X線撮影|胸部レントゲンの撮り方

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X線撮影|腹部レントゲンの撮り方

腹部側臥位撮影の目的

一番の目的は、腹部のガス像を観察するためです。

ガス像というのは、フリーエアーや腸管内ガスのことです。

フリーエアーは消化管穿孔のサインとして知られているため、重要となります。

撮影の流れ

患者さんがストレッチャーで運ばれてくることが多いので、ストレッチャーの場合を想定します。
もちろん、撮影台に寝てもらうとしても基本的な流れは一緒です。

・まずは体位を左側臥位にする
(身体の左側が床の方向を向くように寝る)
・両腕を挙上し、膝は軽く曲げておく
・カセッテは上端に横隔膜が入る位置とする
・X線中心がカセッテ中央に来るよう照射野を調整
・呼吸の合図を入れて撮影

撮影のポイント

この撮影は「カセッテは上端に横隔膜が入る位置とする」なんて言いますが、

新人放射線技師
新人放射線技師
横隔膜は目に見えないのだからどこで合わせるんだ?

という話になりますね。

コツとしては、

「カセッテの上端が腋窩とニップルの間になるよう合わせる」

「カセッテの下端がヤコビーの位置になるように合わせる」

などがあります。

ストレッチャーなどでリーダー台(カセッテを地面と垂直方向に固定するための台)が使えない場合もあります。
その際は、カセッテの位置を合わせたら、ストレッチャーの柵との隙間にタオルなどをしっかり挟んで固定しましょう。

膝を軽く曲げることで、体勢を保持しやすくしています。

骨盤のローテーションに注意しましょう。

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rad-yamato
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大規模病院で働く診療放射線技師5年目。趣味は昼寝・筋トレ(現在ヘルニアのため中断)・料理・読書など。ブログには新人放射線技師に向けた内容や、仕事に役立ちそうな内容を書いています。 公式LINEアカウントもありますので、気軽にご相談ください。