基礎知識

感染症拡大を防ぐために放射線技師が検査の際に行っていること

病院には多くの患者さん、つまり、何らかの病気を持っている方が集まります。

病気の人は、体力が落ち抵抗力が弱くなっています。

そんな患者さんを守るためには、感染経路を断つことが最も効果的です。

その方法としては、標準予防策(スタンダード・プリコーション)に加え、感染経路別予防策(接触・飛沫・空気感染予防策)が対策となります。

標準予防策とは

すべての医療従事者は、すべての患者の血液・汗以外の分泌物・排泄物・傷のある皮膚・粘膜に、感染があると考えて対応する策を指します。

全ての場所に何かがあるという状況を標準とする、といったイメージでしょうか。

手指衛生とは

我々医療従事者は、感染症にうつらない、またうつさないようにする必要があります。

そのためには、正しい手洗い(手指衛生)を行うことが大切です。

手指衛生は、医療従事者の手指を介した交差感染から患者を守り、病原体から医療従事者を守るために行う。

個人防護具

装備するときは、手指消毒をしてから装備します。

順番は、ガウン・エプロン⇒マスク⇒手袋の順番です。

外すときは逆の順番でやり、最後に手指消毒を忘れず実施します。

実際に検査で行っていること

ポータブル撮影の際は上記の対策に加え、当院ではFPD(またはCR)を袋に入れて撮影します。

撮影が終了したら、接触した部分はアルコール(感染症によっては次亜塩素酸水)にて消毒を行います。

CT検査の際は、患者と接触する技師、接触せずにコンソールのみ操作する技師に分かれて検査を行うこともあります。

もちろん消毒はポータブルの際と一緒です。

おわりに

感染症対策は自分を守るためにも、患者さんを守るためにも大切です。

手順をしっかり守って対策しましょう。

ABOUT ME
rad-yamato
大規模病院とクリニックを経験した診療放射線技師8年目。趣味は昼寝・筋トレ・ダンス・料理・読書・ゲーム・ゴルフ・キャンプなど。ブログには新人放射線技師・看護師や研修医の方へ向けた内容や、仕事に役立ちそうな話を書いています。 公式LINEアカウントもありますので、気軽にご相談ください。