入職すると、入会を促されるであろう日本診療放射線技師会。
我々はよく、技師会と略して呼んでいます。
情報が無いと不安…
そんな方の参考になれば幸いです。
日本診療放射線技師会って何?
公益社団法人 日本診療放射線技師会は、会員の職業倫理を高揚するとともに、診療放射線学および診療放射線技術の向上と発達、ならびに公衆衛生の向上を図り、もって国民の健康維持に寄与することを目的として昭和22年に設立した、厚生労働省所管の公益法人です。
診療放射線技師の関わる画像診断部門や放射線治療部門の進歩は目覚ましく、常に最先端の知識や技術が必要とされています。本会では各種認定機構とも連携 し、生涯学習セミナー、各種講習会、学術大会など、数多くの学習の機会を設け、診療放射線技師全体の資質向上に取り組んでいます。これらの事業は、国民に 対する私たち医療人の責務と考えています。
医師にしろ看護師にしろ、こういった団体が存在します。
各種政治機関などに、要望書等を提出しているのも技師会です。
ある意味、我々の仕事を守ってくれる立場にあります。
技師会へ入会するメリット
学会参加費等が安くなる
技師会は幅広い分野の学会・セミナーを開催しています。
参加費は会員と非会員で分けられております。
自分の学びたい分野の勉強会に参加しようとして、参加費が高かったら躊躇してしまうこともあると思います。
春や秋に行われる学術大会などに参加しているうちに、技師会年会費の元を取れることも。
ただし、非会員の参加費が適正価格かどうかは怪しいです(笑)
毎月会誌が届く
日本放射線技師会誌という会誌が届きます。
この会誌には、
- 学会、セミナー等のお知らせ
- 学術論文、資料
- 法令等の話
- 誌上講座
などの特集が掲載されています。
個人的には、この誌上講座が結構分かりやすくて良いです。
規模の比較的小さい病院等は、こういったところから勉強するのも良いと考えています。
技師会の保険に入れる(2020年4月6日追記)
技師会には、損害賠償責任保険・団体総合生活保険制度が設けられています。
万が一患者さんに危害を加えてしまった場合や、物を壊してしまった場合に役立つと考えられます。
詳しくは技師会のHPを参照ください。
損害賠償責任保険・団体総合生活保険制度のご案内
というか、それ以外にあまりメリット感じたこゴホンゴホン
あ、統一講習会安くなったかな!
今年の新人からは関係無さそうだけども— ラジエーション猫(ラジねこ) (@Radiation_Cat_H) April 4, 2020
技師会へ入会するデメリット
年会費というお金がかかる
技師会へ入会すると、
年会費15,000円
を支払うことになります。
これが嫌という方もいますし、高いという意見も多いです。
僕も実態がよく分からないので、ただただ高いと思っています(笑)
何故か都道府県の技師会にも入会することになる
各都道府県ごとの放射線技師会というものが存在します。
日本診療放射線技師会とは運営している団体が違うので、関係ないはずなのですが、何故か自分の都道府県の技師会へ入会することになります。
こちらのメリットは、技師会のメリットに似ています。
デメリットも同じく年会費がかかる点です。年会費は8,000円と、技師会の約半額となっています。
学会発表をする際に在籍が必要
技師会が主催している学会で発表したい場合は、在籍証明が必要になります。
なので、いざ発表したいとなった場合、強制的に入会する必要がありますので、注意してください。
余談
年会費を滞納すると、除籍になります。
この流れで除籍された方は、再入会が困難になるので、会費免除の申請や、退会申請をしましょう。
申請するタイミングが遅いと、翌年度の会費を支払うことになるので、早め早めに動きましょう。