先日Twitterにて話題になっていたので取り上げます。
今回は、放射線技師が働くときの服装について書きます。
結論:どっちもいる
おそらく多くの病院には、ケーシーを着ている人もいればスクラブを着ている人もいます。
病院によってはきちんと皆ケーシーを着ている人もいますし、皆バラバラな服装を着ている場合もあります。
ケーシーとスクラブの違い
医師をはじめとする医療従事者、理系教師をはじめとする学術関係者、理工系技術者・研究者、調理師、理容師などが主に着用する。これらの職種では、白衣の着用は所属組織において事実上の制服扱いをされている場合が多い。
(中略)
元々は理容師の制服を発祥とするセパレート型の白衣である。 近年は利便性からスクラブが着用されることがある。半袖で首元はVネック、洗濯が容易で色も青やピンクを始めとした様々な色が存在する。
上述の通りなわけですが、ケーシーは言わば動きやすい白衣といったところです。
よくある普通の白衣では動きづらいですからね。
コメディカルの多くはケーシーを着ている印象があります。
↓ケーシーはこんな感じです。
一方、スクラブは医師などが着ている印象ですが、放射線技師でも着用率は高くなっている気がします。
以前地上波でも放送されたドラマ「ラジエーションハウス」では、全員が同じ色・デザインのスクラブを着ていましたね。
スクラブ(英: scrub)は、半袖で首元がVネックとなっている医療用白衣のことを指す。
主に医療従事者が着用する。「ごしごし洗う」といった意味である「スクラブ」を語源としており、頑丈な素材が使用されているため、強く洗っても生地が傷みにくいことが特徴である。また、従来型の白衣よりもカラーバリエーションが豊富であり、病院内でのチーム分けや患者からの視認性向上のために使用される場面も多い。
特に女性は白い服だと色々気にしなければいけないこともありますし、「白=清潔=病院」みたいな連想もある意味時代錯誤になっている印象です。
↓スクラブはこんな感じです。
どっちを着ればいい?
個人的にはモダリティに応じて着るものを変えればよいのではと考えています。
当院ではケーシーを支給されるので、「基本的にはケーシーを着るべきだ」というのが僕の考えです。
カテーテル検査に入る場合や、オペ室に入る場合は、スクラブを着るべきでしょう。
清潔野が存在する場所には、清潔な格好で行く必要があります。
TPOとはよくいったもので、その場に応じた格好をすればよいです。
服装を統一した方がよい理由
前述の通り、僕は支給されているケーシーを着るべきだとしています。
これは、放射線技師スタッフの服装を統一することにもなるからです。
ではなぜ、服装を統一した方がよいのか。
僕らが働く場所には医師や看護師など、異なる職種の人間がいます。そういった場で色んな服装をしていると、普段入ってこない助手さんなどは、誰がどの職種か分かりません。
僕らが病棟へポータブルを撮りに行った際に、日勤なのか夜勤終わりなのか分からないのとほぼ同じです。
(だから時間帯で服装を分けてほしいとあれほど言っているのに…)
また、同じ服装の方がチームとして一体感があります。僕は昔剣道をやっていましたが、強豪校はどこも髪型を五厘にし、全員が同じ格好で試合に臨んでいました。同じ意志を持っていることの表れではないでしょうか。
(技師の服装にそこまで熱くなる必要もないのかな?)
皆がケーシーを着ている中、スクラブを着る理由は人それぞれだと思います。「ケーシーは暑い」「スクラブの方がかっこいい、楽」など様々でしょう。
オシャレ感覚で着ている人に、個性を消せとは言いませんが、働いているという自覚が足りてないのではと思いますね。
支給されるか否かもポイント
病院から支給される服はケーシーのみの場合もあれば、スクラブも支給してくれる場合があります。
支給するということは病院がお金を出して「これを着てください」と言っているわけですから、それに従えばよいと思います。
ただし、「若手なのにケーシーじゃなくてスクラブを着ている」と言われる可能性もあるので、周りの様子も伺いつつ仕事をした方が良いです。
余談
ケーシーもスクラブも基本的には半袖です。
では寒い時どうしているのかというと、僕は長袖の白衣を着るようにしています。
寒い時と聞くと冬を浮かべますが、病院内は常にエアコンが効いているので、夏の方が着たりします(笑)