「放射線技師の上手い下手って、どこで分かるの?」
昔、知り合いの放射線技師でない人に聞かれた質問です。
ふと思い出したので、改めて自分の中で回答を考えてみました。
これらはあくまで僕の考えですが、就活生などの参考になれば幸いです。
ミスなく正確に速く検査をできる
人間誰でもミスは起こし得るという前提ですが、ミスをしないに越したことはないです。
如何にミスをしないか、というのは一つの指標になります。
そして検査時間が長引けば、その分患者さんの負担にもなり得ます。スピードも大事です。
ただし、速ければ全て良いというわけでは決してありません。
被ばくの低減ができる
被ばくの低減は放射線技師の義務です。
義務ですが、低減するためにも知識や技術が必要になります。照射野を最低限の範囲にしたり(XP)、撮像範囲を最小限の範囲にしたり(CT)、X線照射時間を短くしたり(X線透視)。
診たいところが診やすい画像を出せる
依頼医師が何を考えているか、予想できるという意味も含まれます。
撮影目的に対し、適切な画像を出す。
病変があれば、そこが診やすい画像を提供する。
そういった技術があると、いわゆる”上手い”かなと思います。
様々な患者さんの対応が臨機応変にできる
患者さんにも様々な方がいます。年齢だってバラバラです。
そういった中で、それぞれの患者さんに適切な接遇を取れるかどうかも、一つのポイントです。
また、可動制限がある患者さんも多くいらっしゃいます。できる範囲で、どのようなポジショニングを取るのが最も良い画像の提出につながるか、臨機応変に考えられる力も重要です。
僕は結構不器用なので、この辺は結構苦手でした。
周囲のスタッフと上手にコミュニケーションが取れる
放射線技師の仕事は、周囲のスタッフの力も無ければ、仕事をするのは難しいです。
上手くコミュニケーションを取って協力してもらう、という力も意外と大事だと思います。