チーム医療という言葉は、広く知れ渡っていると思います。
医療系の大学を目指すとなれば小論文の準備や面接の準備をしなければいけないところが多いです。
そういったときに出てくるキーワードの一つでもあるでしょう。
今回は、放射線技師がチームの中でどういった立場にあるか書きます。
チーム医療とは
チーム医療とは、一人の患者に複数のメディカルスタッフ(医療専門職)が連携して、治療やケアに当たることです。
病院では、様々な職種のメディカルスタッフが働いています。
こうした異なる職種のメディカルスタッフが連携・協働し、それぞれの専門スキルを発揮することで、入院中や外来通院中の患者の生活の質(QOL)の維持・向上、患者の人生観を尊重した療養の実現をサポートしています。
我々放射線技師も、専門的なスキルを持っています。画像検査の実施は僕らが中心となって行いますね。
(たまに装置を勝手に動かしてしまう医師もいますが…)
チームと言っている以上、リーダーなどは必要だと思いますが、一般的に上下関係などは作らないとされています。
放射線技師が一緒に仕事をする人
主に一緒に仕事をするのは医師と看護師です。
CT、MR、透視、カテーテル検査、治療、RI検査などは、医師と看護師が近くにいます。
他にも受付の方や、臨床工学技士の方と働くこともあります。
医者には軽く見られる?
医師は他のスタッフに指示を出すことが多いです。
もちろん医師自身も動いています。
指示を出すことが多いせいか、ドラマのせいか、上からモノを言ってくるイメージが強いようです。
残念ながら一定数そういう医師はいます。
ですが、私の周りには本当に少数であり、見下すような態度を取る方はほとんどいません。
撮影した画像について適切にコメントをし、コミュニケーションを取ることで、「この技師さんは詳しいんだな」と思わせるのが一つの手だと考えています。
画像を1番最初に見るのは技師なので、当直の際など頼りにされる場面は多いと思います。もちろん、そのための勉強は必要になります!
看護師さんは冷たい?
看護師の学生実習が酷いという噂から、こういうイメージを持たれる方もいるはずです。
僕も入職当時はとても怖いなあと思っていました(笑)
もちろん今は、普段一緒に働く方にそういったイメージはありません。
最初は厳しい方が多いように思っていましたが、仕事ができるようになるにつれ、優しく接してもらえるようになった気がします(笑)
おわりに
チーム医療はみな対等であるという考えをベースに持っていると思いますが、それなりに仕事ができる存在となり、周囲のスタッフから信頼を得るということも大事だと考えています。
お互い頼れる相手と仕事したいですよね。
仕事ができないからといって見下すのは間違っていると思いますし、医者だから偉いという考えも間違っていると思います。
ですがそういった方に正論をぶつけても、何も解決しないことの方が遥かに多いのです。
実力をつけ、折り合いを上手くつけることが、チーム医療を円滑に運ぶ鍵だと考えています。
放射線技師はメインで働くというよりは医師のサポートに回ることがほとんどです。医療の最前線にも立てますし、チーム医療の中での立場は中堅どころといったところでしょうか。