就活において面接を1回も行わない、という病院は聞いたことがありません。
なので、面接対策は必須とも言えます。
この記事中の質問を網羅するだけでも随分違うでしょうから、まだ全然対策をしていないという方は1日1問、自分の考え方をまとめてみてはいかがでしょうか。
※全ての病院の面接内容を網羅しているわけではありません。
※実際の就職試験で以下の内容が出題されなかった場合の責任は取りません。
※主に新卒向けとなっています。
志望理由、志望動機
これは絶対に聞かれると思って準備をしておいた方がいいです。
病院の理念などを絡めても、他の人と似たようなものになってしまいます。
(そもそも病院の理念は、正直どこの病院も似たようなもんです)
他の人と被らないようにするためには、自分の考え・体験などを織り交ぜることが大切です。
時間に余裕のある方はじっくり考えてみてください。
志望理由が弱いと、「他にも同じような施設があるのに、何故うちなのか?」と聞かれることになります。
単願か併願か
併願をどう捉えるかは病院によって異なるでしょうが、単純に聞いておきたいのでしょうね。
「これまで受けてきた病院はあるか、具体的にどの病院か」も聞かれる場合があります。
併願の場合、採用通知が一番最初に出た病院へ就職するのが鉄則ですので、採用通知を出す時期も考慮される可能性があります。
ちなみに、複数の病院を持っている場合、どこの病院に行きたいか、志望を聞かれることもあります。
(ただしそこに配属するとは言っていない)
放射線技師を目指した理由、きっかけ
意外と聞かれるところが多いようです。
放射線技師を目指したきっかけは人それぞれでしょうから、独自性が出やすいですね。
「安定性」や「給与面」については上手く言葉を変えてみてください。
自己紹介、自己PR
元気よくハキハキ喋ると印象が良いです。
自分の長所や短所を聞かれることもありますから、準備しておいた方がよいです。
- 「自分の良いところ」
- 「自分の嫌いなところ」
- 「他の人にこれだけは負けないというところ」
- 「周囲の人からどんな人と言われることが多いか」
などを聞かれることも。
将来像について
- 「どんな放射線技師になりたいか?」
- 「逆に、どのような放射線技師にはなりたくないか?」
- 「5年後どうしていたいか?」
- 「目指す技師像になるためには、どうしたらよいか?」
- 「興味のあるモダリティは?」
- 「診断と治療の、どちらに興味があるか?」
未来を見据えている人とそうでない人、どちらが魅力的かは簡単です。
暮らしに関する質問
一人暮らしか、実家暮らしか
「別にどっちでもよくないか?」と思いますが、何らかの意図はありそうです。
一人暮らしをしていて実家が遠方にある場合、ある程度技術を身につけたら地元に帰ってしまうという方も多いですからね。
技術を身につけた若手中堅クラスは動きもよく組織の潤滑剤にもなるので大変重宝されます。
そういった人が抜けるのは病院側としても避けたいので、そういったことを聞くのでしょう。
(まるで自分に言い聞かせているようです…)
一通りのモダリティを回った20代後半の先輩は若手にとって非常に頼りになる存在だったりするものです。
- 「地元へ戻らなくてよいのか?」
- 「一人暮らしをする予定はないのか?」
という質問もあるようです。
趣味について
- 「休日の過ごし方は?」
- 「ストレス発散方法は?」
やはり社会人になると、学生時代とは異なる種類のストレスがかかります。
ストレスともある程度上手く付き合ってほしいという思いが感じ取れます。
家族構成について
聞かれたくない人もいるでしょうから、こういった質問はナンセンスな気がします。
家庭環境を気にする病院もあるのかもしれませんがね。
兄弟の有無や、最近親と話したことを聞かれることもあるようです。
また「当院を受けることについて両親は何と言っているか」も聞かれることがあります。
学生生活に関する質問
部活動・サークルについて
部活動やサークルは何をやっていたのか、苦労したことなどを聞かれます。
苦労したことがあれば、そのときどう乗り越えたのかというのを整理しておいた方がいいです。
組織の中で大変なことや苦労することは、この先もたくさん訪れるでしょう。
そういったときに、その人がどういう取り組み方をするのか、面接をする側としては
聞いておきたいでしょうね。
- 「大学時代に楽しかったこと・辛かったこと」
- 「学業以外で頑張ったこと」
なんかも聞かれます。
病院実習について
- 「病院実習で学んだことは?」
- 「自分に足りなかったところ、補わなければいけないと感じたところは?」
- 「当院と実習先の違いは?」
現場に出てどういったことを感じたのか、確かに興味がありますね。
勉強について
- 「成績はどうか?」
- 「国家試験の勉強は進んでいるか?」
- 「第一種放射線取扱主任者試験を合格しているが、講習は受けたか?」
主任者はともかく、国試の進捗状況は気にするところが多いでしょう。
せっかく内定を出したのに、「国試に落ちました」では採用する側もしんどいです。
僕が学生時代に「国家試験の勉強は進んでいるか?」なんて聞かれたら、ドキッとしていたことでしょう。
アルバイトについて
「アルバイトは何をしていたのか?」
感謝されたことや、クレームが発生したときにどう対応したか聞かれることも。
アルバイトは社会経験として悪くないですし、「お金を貰って仕事をする」という経験のある人の方が期待値が高いのかもしれません。
アルバイトの是非については賛否両論あるでしょうが…
- 「アルバイトに求めるものはお金かやりがいか?」
- 「困ったときはどう対処しているか?」
- 「アルバイトを通して学んだことは?」
なども聞かれることがあるようです。
卒業研究について
卒業研究の内容、そして進捗状況について聞かれることがあります。
僕も昔聞かれたような気がしますが、進捗は全然でしたので、悲しい気持ちになりました(笑)
研究活動が盛んな病院は「研究に対する考え」を聞いてくることも。
最初からやる気のある人を採用した方が、採用する側は楽なのかもしれません。
他者とのコミュニケーションについて
組織が大きければ大きいほど、人とのコミュニケーションが大切になります。
- 「歳の離れた先輩と、どのようなことに気をつけてコミュニケーションをとるか?」
- 「医師に画像の事で、無理な要求をされた時にどう対応するか?」
- 「上司や部下に対する接し方で大切なことは何か?」
- 「自分が苦手とするタイプは?」
チーム医療について
「あなたの考えるチーム医療とは何ですか?」といった質問があります。
先ずはチーム医療の定義となるものを、自分で調べておきましょう。
そこに病院実習や臨床で働く人から得た知識を紐づけていきます。
チーム医療で重要なこと・大切なこと、放射線技師の役割を聞かれることがあります。
フィジカル面について
健康状態を聞かれることもあります。
やはり質問されやすいのは「当直をすることになるが、体力は大丈夫か?」といった質問。
メンタル面について
「入職して悩みが生じたときの相談相手とその理由」
「心の切り替えは早い方か?」
フィジカルだけが強くてもダメというのは、働くとより痛感します。
どちらかというとメンタルが「良い意味で」強い方がいいくらいです。
災害系に関する質問
「休みで家にいたときに、災害が起こったらまず何をするか?」
「震災が発生した際に、迅速に当院へ来れるか?」
「3次救急に対する自分の考えは?」
「東日本大震災の際、ボランティア活動は行ったか?」
救急医療の現場においても放射線技師は力となります。
災害時のことをどう考えているのかを判断されるでしょう。
おわりに
今回は就職試験の面接に置いて、出題頻度の高い質問を紹介しました。
そして、頻度の低い質問を追加し、リスト化したものをnoteにて販売することにしました。
質問だけを見たり、質疑応答風にまとめるのであれば、こちらのnoteの方が便利です。
note中には下図のような形で質問をリスト化してあります。
活用方法は、Wordなどにコピペし、自分なりの答案を用意するという方法です。これにより、実際の質問を想定し、思考の整理をすることができます。
よろしければ、下記画像またはテキストリンクより参照いただけますと幸いです。