皆知ってるかの如く放射線技師ヤマトと名乗っておりますが、放射線技師という職業を意外と知らない人が多いんです。
※この記事を作成した後、ドラマ「ラジエーションハウス」が放送され、放射線技師の知名度はかなり上がったかと思います。テレビの力は凄いですね。
放射線技師とはどういう仕事なのか。今回はその説明をします。
放射線技師とはどういう人?
そもそも診療放射線技師とは、医師または歯科医師の指示のもとに、おもに放射線を人体に対して照射することを業務としている人のことです。
放射線技師の仕事内容は?
放射線を使う検査の一つに、レントゲンがあります。(我々技師の中では、レントゲンのことをX線一般撮影、一般撮影などと呼びます。)
レントゲンを撮るときも、医師から「この患者さんのレントゲンを撮って」という指示を受けてから撮ります。(この指示を一般的にオーダーと呼びます。)
診療放射線技師は、医師または歯科医師の 具体的な指示を受けなければ、放射線を人体に対して照射してはならないことになっているためです。
他にもCT検査やMRI検査、放射線治療や俗に言うバリウム検査など様々な検査・治療を行います。
詳しい内容は下記のサイトに書いてあります。とても分かりやすいと思うので、そちらを参照ください。(丸投げ)
どうやってなるのか?
「放射線技師にはどうやってなったらいいの?」と聞かれることがたまにあります。
診療放射線技師は国家資格の一つです。
国から指定を受けている大学または専門学校に3年ないし4年間通い、卒業(卒業見込みも可)すると、国家試験の受験資格が与えられます。
年1回行われているこの国家試験に合格すると、放射線技師になることができます。
国家試験が2月末頃に行われるので、実際は、卒業見込みがある状態で受験するパターンがほとんどです。
就職先と将来性について
大きく分けて
- 病院やクリニックなどの医療機関
- 医療機器メーカーなどの企業
- 教育機関での教員や研究者
の3つになりますが、医療機関に就職する人がほとんど です。
新卒の場合、国公立病院や大学病院などの比較的規模が大きい病院に就職することが多いです。これは、大きい病院の方が指導などが手厚いことや、新しい装置で技術を磨けることなど、理由は様々だと思います。最初に大きい病院で鍛えられると、転職が有利というのはあるようです。
日本は既に超高齢化社会であり、医療というのは常に需要のあるものです。医療を行う上で、放射線を使う検査・治療は非常に有用であるため、診療放射線技師は今後も必要とされる職業だと思います。
ただし、放射線技師の人口があまりにも増えすぎた場合、実力によって淘汰されるかもしれませんね。
おわりに
今回は診療放射線技師がどういう職業なのかについて、概要を書きました。
僕自身は今の仕事に概ね満足しているので、進路を迷っている方などには勧めたい職種です。
質問等があれば、気楽にご連絡ください。