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「災害」と聞いて何を思い浮かべますか?

タイトル通りですが、皆さんは「災害」と聞いて何を思い浮かべますか?

僕はこの質問を聞いたときに、真っ先に東日本大震災のような大規模地震を思い浮かべました。

ですが、災害というのはもっと幅広いのです。

災害は地震や津波だけじゃない

僕は災害と聞いて地震や津波による被害を真っ先に思い浮かべました。

もしかすると、同じ考えに至った方も多くいるのではと思います。

災害とは、自然現象や人為的な原因によって、人命や社会生活に被害が生じる事態を指す。

災害 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

地震や津波は自然現象です。

人為的な原因、例えばテロ事件なんかは、自然現象ではありません。2001年9月11日にアメリカで起きた同時多発テロでは建物が崩壊し多くの方に被害をもたらしました。これも立派な災害です。

「災害」とは何か。災害対策基本法(災対法)に定義がある。

災対法では、「暴風、竜巻、豪雨、豪雪、洪水、崖崩れ、土石流、高潮、地震、津波、噴火、地滑りその他の異常な自然現象又は大規模な火事若しくは爆発その他その及ぼす被害の程度においてこれらに類する政令で定める原因により生ずる被害」が「災害」だとされている(法2条1号)。そして、政令では「放射性物質の大量の放出、多数の者の遭難を伴う船舶の沈没その他の大規模な事故」などが追加明記されている(災対法施行令1条)。

【Covid-19】新型コロナウイルス感染症を「災害」としてとらえた政策を―弁護士が緊急提言

パンデミックも一つの災害だと考えるべき

2020年、COVID-19(通称、新型コロナウイルス感染症)が世界的に大流行。

僕ら医療人は、地震などの大災害が生じた場合、災害対策本部が設置されたり、様々な指示が出されます。(僕は訓練でしか経験したことがありません)

パンデミックが生じた場合、通常の診療を閉鎖するわけにはいきません。ですが、この感染症の流行を封じ込める必要もあるわけですね。

医療物資が限られており、僕らは医療の最前線にいるにも関わらず、サージカルマスクもN-95マスクも一週間に一枚の使用で働いています。

一般の方はどのような使い方をされているか分かりませんが、医療従事者のほとんどは(本来なら1回使ったら捨てる)使い捨てマスクを使い回しているのが現状です。

規模に関わらず、病院が病院としての機能を少しずつ失い始めています。現に緊急性を伴わないオペは延期になったりもしています。

小・中規模病院が救急患者の受け入れを断らざるを得ない状況にもなっています。すると、大規模病院などの何とか搬入が可能なところに一気にしわ寄せが来ます。

この事態は、災害以外の何物でもありません。

また、未だにのんびり外出したり、複数人で集まったりしている人がいるわけですから、もはや脅しレベルで災害だと意識づける必要があると考えています。

放射線技師も医療現場の最前線で闘っています

救急医療の現場は医師と看護師だけではありません。

PCR検査が世の中で話題になったため、臨床検査技師さんも最前線にいるということが広く知れ渡ったことでしょう。

胸部のレントゲンやCTを撮影するのは放射線技師の仕事です。

画像検査は病気を診断する上で欠かせないものである、と言っても過言ではないでしょう。

僕らが当直をして24時間検査可能な体制でいるのはここにあるでしょう。

この職業を選んだのは紛れもなく自分自身であり、感謝されるために働いているわけではありません。

ですが、疲弊しながらも医療の最前線で闘っているのは、医師や看護師だけでなく放射線技師もです。精神的な辛さの方が強くなっているかもしれません。

個人的には手当(給料)以上に、物資や環境整備を最優先で行ってほしいと思っています。

あくまで一個人の考えとして、ここに記事とします。

ABOUT ME
rad-yamato
大規模病院とクリニックを経験した診療放射線技師8年目。趣味は昼寝・筋トレ・ダンス・料理・読書・ゲーム・ゴルフ・キャンプなど。ブログには新人放射線技師・看護師や研修医の方へ向けた内容や、仕事に役立ちそうな話を書いています。 公式LINEアカウントもありますので、気軽にご相談ください。