CT

車椅子患者の頭部単純CT検査|流れとセリフを一緒に解説

CT検査の台本、引き続き書いていこうと思います。

今回は車椅子患者さんの頭部単純CT検査にフォーカスして書きます。

患者案内

まずは名前を呼ぶ。これは前回の台本と一緒。

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検査室までの動線は先に確保しておきましょう。

車椅子は自分が後ろ(または前)について動かすので、何かに当たる可能性を考慮しなければいけません。

動線となるスペースは余分にあってもいいくらいです。

入室後

「この辺りで(寝台の前)、車椅子を止めます。」

まずは車椅子を寝台に近づけます。

近づけるときは、移動するときの位置を意識すること。

「掛け物などを外します。」

掛け物やメガネなど、必要に応じて検査の妨げになるものは外しておきましょう。

寝台に寝てからよりは、座っているときの方がやりやすいと思います。

「今から隣のベッドに移動していただきますが、ご自身で移動できますか?」

ここで、移乗がどの程度できるかを確認します。

できると言えばサポートしつつ移動してもらいます。車椅子を使用している理由が何かしらあるはずなので、決して無理はしないようにしましょう。

患者さんの中には、できると言っても不安定な方がいるので、必ず観察をすること。

できないと言われたらしっかり移乗をサポートしたり、全介助で移乗することが必要になります。

移乗ができたら寝てもらいます。
名前の確認・撮像範囲の説明・ペースメーカーの有無や妊娠の可能性の確認は前回と同様です。

「検査は3分程度で終わりますので、そのままの姿勢でいてください。動きに弱い検査なので、動かないようにしていてください。」

頭部CTは特に動きに弱いです。

また、呼吸の合図は入らないので、思考停止して体幹部撮影と同じセリフを言わないように気をつけてください。

最初の方の僕は、たまに間違えていました。

ポジショニング

寝台に寝るときは、ヘッドレストを使用数場合がほとんどだと思います。

患者さんもなんとなく頭の位置が分かるでしょうと思いがちですが、意外と位置がズレたりします。

自分の寝てほしい位置まで動いてもらう必要が生じます。また、寝た瞬間にある程度OM Lineに合っているようにすると、楽です。

「位置を調整するので、目を閉じていてください。」

ポジショニング用のレーザーが目に当たると危険なので、目は閉じておいてもらいます。また、ポジショニングをする際に目尻を見るので、閉じている方が見やすいです。

「手は気をつけの状態にしてください。」

ポジショニングする際は、
「肩を動かします、失礼します。」
「枕の高さを調整します。」
「お顔の位置を調整します。」

位置が調整できたら、
「おでこをベルトで止めます。」

ポジショニングする際、患者さんの体を触る前に一言言うのはどんな検査においても一緒です。

検査中

検査開始
「○○さん、検査を始めます。動かないようにしてください。」

スカウト撮影後
「次の撮影の準備をしています、そのままの姿勢でお待ちください。」

寝台移動
「ベッドが動きます。」

撮影直前
「撮影します。動かないようにしていてください。」

検査終了後

前回の台本と基本は同じです。

寝台から車椅子に移動してもらう時は、必ず車椅子を近づけてから移動してもらいます。

元気そうに見えても車椅子を使う患者さんがいますが、車椅子を使っているからには何かしらの理由があるということを忘れずに。

おわりに

今回は前回書けなかった部分を補うように書きました。

造影剤を使う時のパターンなども書いていきたいと思います。(2回目)

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大規模病院で約4年間働いたのち、クリニックへ転職した診療放射線技師5年目。趣味は昼寝・筋トレ(現在ヘルニアのため中断)・料理・読書など。ブログには新人放射線技師・看護師や研修医の方へ向けた内容や、仕事に役立ちそうな話を書いています。 公式LINEアカウントもありますので、気軽にご相談ください。