昔は男性放射線技師の方が遥かに多かったようですが、現在は女性放射線技師も増えています。
僕の職場も1/3くらいが女性です。
放射線技師の仕事には色々な仕事がありますが、今回は自分の性別を仕事に活かせるポイントについて書きます。
(※個人的な考えと経験則に基づいております。)
男性であることを活かせるポイント
力仕事で頼りにされる
車椅子患者やベッド患者の移乗には力が必要となります。
比較的男性の方が力のある方が多いです。こういった際に頼りにされます。
ポータブル撮影や背面観察時など、患者さんを持ち上げなければいけない場面でも力を頼りにされることが多いです。
ポータブル撮影を比較的円滑に進められる
力もそうなのですが、ポータブル撮影は看護師さんの力が必須となります。
(ポータブル撮影に行っても、看護師さんがついてくれない病院が存在するようです。)
患者さんの状態をよく知っているのは担当看護師さんですし、セッティングなども力を貸してもらえると助かります。
理由はあまり聞いたことがないですが、女性技師よりも男性技師の方が速く介助についてくれるようです。
男性技師と女性技師で態度が違う方も中にはいるようです。
女性であることを活かせるポイント
マンモグラフィやヒステログラフィにつける
マンモグラフィでは、直接患者さんの乳房を撮影します。ヒステログラフィも経膣的に卵管を造影する検査です。
つまり、羞恥心をかなり伴う検査となります。特に、異性に見られるのはかなり抵抗があるでしょう。
同じ女性だからこそ、安心して検査を受けていただけると考えています。
マンモグラフィやヒステログラフィは、多くの病院にて女性技師が行っているはずです。
女性患者の放射線治療時も頼りにされる
乳房や骨盤腔内臓器に対する放射線治療においても、女性技師がいるだけで安心します。特に乳房は接線照射にて表面に照射をします。照射野の位置が大きく影響するので、マーカーも周囲に施さなければいけません。
女性技師がいるだけで、患者さんも安心するでしょうし、僕自身も安心を感じたことがあります。
僕は男性技師のみで治療についてことがあります。羞恥心を最小限に抑えるために努力して検査に携わりましたが、それでも患者さんからしてみれば何とも言えない気持ちだったのではと予想します。職務を全うしていましたが、どこか申し訳ない気持ちもありました。
RALS(Remote After Loading System:遠隔操作密封小線源治療)もヒステログラフィ同様、同じ姿勢にて経膣的に線源を留置することになります。