Twitterでも呟いておりましたが、2019年8月17日、心電図検定4級を受験してきました。
https://rad-yamato.com/%e8%b3%87%e6%a0%bc%e8%a9%a6%e9%a8%93%e3%81%ab%e5%90%88%e6%a0%bc%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ae%e5%8b%89%e5%bc%b7%e6%b3%95/
放射線技師が心電図検定を持っていても役に立つのかという話ですが…役に立つかは分かりません!(笑)
なぜなら、放射線技師と心電図が絡む場面はかなり限られてくるからです。
受験に至った経緯と、率直な感想を書きます。
心電図検定とは
まだあまり世間に浸透していない部分もあるかと思うので紹介します。
簡単にいうと、「心電図を読む能力の客観的物差し」です。
教授よりも学生の私の方が心電図を読めるぞ! もっと心電図を好きになりたい! 興味を持ちたい! そうした方々にとって、よりいっそう心電図を学ぶ機会と喜びを分かち合う場はないだろうか? 日本不整脈心電学会はそうした声を受けて、心電図検定を立ち上げることにいたしました。
心電図にかかわる多くの知識を普及させ、我が国の医療の質の向上につながる活動を支援することが心電図検定の目的です。
検定を持っていると、そのレベルの能力を持っていると他者から見てもらえるわけです。
そういう意味では、英検や漢検・数検などの心電図版といったところでしょうか。
心電図検定を受けようと思った理由
心電図に興味があった
よく冠動脈CTの撮影や画像処理をするのですが、心電図所見というのがとても大事になってきます。
その際に心電図に対する知識があるのとないのとでは大きな差が生まれます。試験があった方がモチベーションにもなりますし、受かれば形として残るので、いいかなと感じました。
資格として欲しかった
過去に僕はこのようなツイートをしました。
若手技師は残念だけど、有名な資格は取れない。逆に言えば、こういう資格を持ってる=5年以上技師をやっている証拠になる。当然、転職の時は有利(になるはず)。
まあ資格を取っても昇給しないとか、資格の維持費がかかるとかのデメリットはある🤔ぼったくりや!笑— 放射線技師ヤマト (@rad_yamato) November 2, 2018
そうです、有名な認定技師を取ることができないからです(笑)
僕はCT室での勤務経験が長いので、必然的にX線CT認定技師や画像等手術支援認定診療放射線技師に興味を持ちました。
しかし、どちらの資格も、満5年の放射線技師経験がないといけません(つまり実際に受験をできる年は6年目)。
転職する際に放射線技師以外の資格を書くことができると、履歴書の見栄えも少しよくなるので取りたいと思いました。
放射線技師とは少し離れているようにも見えますが、僕が受験した4級の内容は、医療従事者として知っておくべき内容であると考えています。
実際に勉強してみた感想
やはり、働きながら別の資格の勉強をするというのは非常に大変でした。そもそも「洞結節ってなんだったっけかな?」とかそういうレベルからの勉強でしたので…(笑)
なので、心臓の機能から勉強していました。
一番最初に、いちばん親切なモニター心電図の読み方という本を購入し読みました。この本はイラストが豊富でかなり分かりやすかったです。値段も2000円くらいでかなり良心的だなと思いました。この本は看護師の方向けの本棚に置いてあったのですが、看護師人口が多い分値段も安く設定されているのでしょうか?
ただ、普段からERにて胸痛や呼吸苦といった症状の患者が運ばれてくる環境で働くこともあり、イメージはしやすかったです。冠動脈CTの画像処理に携わっている分、心臓の形態や冠動脈の走行が直ぐに分かるため、勉強しやすい部分はありました。
12誘導も胸部誘導が心臓のどの辺りに位置しているかもイメージしやすかったです。
他に買った本はこちらの記事を参照ください。
実際に受けてみた感想
試験を受けた感想ですが、率直に準備が甘かったなと感じました。各用語の定義をきちんと理解していれば、もう少し自身を持って回答できたなと思います。
結果は別として、心電図に対し知識が深まったことは今後のプラスになると考えています。この知識を臨床に活かしていきたいです!