放射線技師というのは、医療職(コメディカル)の一種です。
専門職ということもあり、やはり特殊な職業の一つなのではないかと考えます。
放射線技師になるには、養成学校(大学、専門学校など)に通う必要があります。多くの方が高校生の段階で、その進路を決めることになります。
悩み多き頃に、自分が放射線技師に向いているか否か、少しでも参考になればいいなと思います。
放射線技師に向いていそうな人
暗記が得意な人
理系科目が得意に越したことはありません。しかし、暗記力も非常に重要になってきます。
例えば、大学の定期試験もひたすら暗記です。高校で成績が悪かった人でも(失礼な話ですが)、大学でひたすら暗記をすることができれば成績は優秀になります。
国家試験では、物事を理論立てて答えを導く、というよりは、その知識があるかどうかが勝負どころになります。暗記が得意というのはアドバンテージです。
そして社会に出てからも、仕事内容を覚えたり、臨床の知識を身につけたりしますが、これも暗記です。
もちろん暗記が苦手でも、放射線技師にはなれます。様々な暗記方法を試して、自分にあったものを使えばいいです。
身体を動かすのも、機械と向き合うのも好きな人
撮影に入ると基本的に、身体は常に動かしっぱなしです。ポジショニングや、ポータブル撮影など、身体を動かす場面は山ほどあります。
検査が忙しければ、移動中走るときもあります。
一方、機械と向き合うのが好き、という要素も大切です。両者は少し反対の性質を持ちそうですが、必要です。
CT検査や、MR検査では、ポジショニングをした後は操作室に戻り、コンソール(いわばPC)にて撮像範囲を設定したりします。これは完全にPC作業です。
RIS端末もPCですので、ある程度PCに慣れている必要があります。
なにより、装置そのものが機会です。そして、故障することも多々あります。そういったときに、機械と向き合うことが大切になります。きちんと向き合い、故障の原因をメーカーにきちんと説明してもらったり、理解しないと、メーカーにカモられる可能性だってあります。(それよりも、普段自分が使っている装置について、ある程度知っていることが大事)
責任感のある人
言うまでもありませんが、人の命に関わる仕事です。適当では許されません。
放射線技師に向いていなさそうな人
規律を守れない人
少しでも検査が遅れると、患者さんからクレームが出る可能性があります。そのような世界ですので、時間にだらしない人は向いていないと考えます。始業点検など、朝早くに来て行う業務もあります。もし始業点検に遅れたら、始業時間が遅れる可能性も否めません。
また、服装や身だしなみも、全体で統一感のあるものにしなければいけません。清潔感があるようにすることで、患者さんからの印象は良くなります。(良くなることがなくても、マイナスになる可能性を減らせる)
髪の毛がもさもさだったり、髭がボーボーだったりすると、印象が良くないです。