新社会人にもなると様々な壁に当たると思います。
今回は、多くの新人放射線技師が当たるであろう壁について紹介します。
免状が届くまで曝射ボタンを押せない
3月に国家試験の合格が言い渡されても、それだけでは人体に放射線を当てることはできません。
有資格者として業務を行うためには、免許申請を行い、厚生労働省で管理する有資格者の籍簿に登録されることが必要です。国家試験合格後、速やかに免許申請を行ってください。
※免許申請行わず、登録される前に業務に従事した場合、行政処分の対象となります。
皆さんの家に免状のはがきが届きます。正式に免許が届くまで、時間がかかるためです。それまでの間、この免状があれば放射線業務に従事し、人体に放射線を当てていいということになります。
曝射ボタンを押せない間は何をするかというと、一般撮影であれば、ポジショニングやX線管の位置合わせなど、曝射以外の行為を行うことが多いです。
(曝射は先輩技師が行います。)
これは先輩も後輩も大変なのですが、仕方ないです。辛抱あるのみですね。
僕は結構早く来たので助かりました。
普段教えてくれている先輩が明けの日は別の人に教わる
病院の規模や仕組みによって違うとは思いますが、普段業務を教えてくれる先輩というのがいるかと思います。病院の中には、教育担当というポジションを用意しているところもあります。
その先輩が例えば当直明けの日であれば、その人に教わることはできません。そうなると、普段あまり教えてもらっていない人に教わることになります。
普段教えてくれていない人に教わるのは、距離感も分からないし、緊張するかと思います。上手く割り切ってください。
先輩によって言っていることが違う
先輩に辞めてほしいこと第一位といっても過言ではないでしょう。
前述の話に少し似ていますが、先輩によって言っていることが違うと、教わっている方はバグります。普段教わっている通りに仕事をして、別の先輩が見たときに怒られたらたまったもんじゃないですよね。
この辺は先輩たちが直してください、の一択なんですが、そんな柔軟に対応してもらえないと思うので、上手く対応してください。
とりあえず素直に話を聞いて、謝った方が良さそうなタイミングで謝っておきましょう。そして、どこか落ち着いたタイミングで、「実は○○さんにはこう教わっているんですが、今後はあのやり方の方がいいですか?」みたいな感じで質問しにいきましょう。
何故か有休を取らせてくれない
これも僕にはよく分からないのですが、新人だからとりあえず今は有休取らずに頑張ってみたいな風潮があります。
「いや、有休一日くらい取ったところで進捗変わらなくね?」というのが僕の感想です(笑)
むしろ、どこか一日休んだ方が、心身復活して仕事に臨めると思うんですよね。慣れない環境だからこそ尚更。まあそれで浮かれちゃう人も中にはいそうなので、見切る必要があるかもしれませんね。
僕は有休取得推派です。僕のブログを読んでいる方と一緒に、少しでも放射線技師界隈が、有休の取りやすい環境になったら嬉しいです。
(…そんなこと、果たしてできるのか?)