CT

新入職員にCTの予習で最低限やってきてほしい5つのこと

CTって覚えることがいっぱいありますよね。
件数も比較的多いですし、予習の際はもはや

新人放射線技師
新人放射線技師
何を予習していいか分からない

となっている方もいるかと思います。

僕もCT配置当初は、何が何だかという感じでした。
そんな迷える新人さんに僕らからのアドバイスです。

ここだけはきちんと予習してきてほしい、というものを紹介します。

はじめに

この記事では僕が最低でも抑えておくべきだと考えるポイントを伝えます。
なので、実際についてもらう先輩技師などのアドバイスを優先してください。
(じゃないと関係が悪化するおそれがあります。)

また、最初に作業ができることを優先しています。

病気のことを調べたり、検査目的を深く考えたりと、やった方がいいことはいくらでもあると思います。
しかし、新人放射線技師に負担をかけすぎると、逆に成長が遅くなる可能性もあると考えています。

そこを踏まえて読んでいただければ幸いです。

Head FirstかFeet Firstか?

CT検査は、患者さんを寝台に寝かせるところから始まります。
頭と足の向きが分かっていないと、寝かせることすらできません。
もっと言うと、入室前の準備すらできません。

余談

基本的にCTはSupine(仰臥位、仰向け)で検査をします。
それ以外の寝かせ方は特殊と考えるので、特殊な時だけ確認してください。

ポジショニングは?

ポジショニングはどんな検査をするうえでも大切です。
腕上げか腕下げか、膝枕を使用し膝を曲げるか、など確認します。

頭部・顔面系であれば、OM Lineか、RB Lineかなどを確認しておきましょう。
その際はヘッドレストも使用すると思うので、流れをイメージしておきましょう。

撮像範囲は?

スカウト像について

撮像範囲の決定、被ばく線量の最適化を図るうえで重要なスカウト像。

先ずはスカウト像の撮像開始位置が分からないと、ポジショニングをした後、操作室側へ戻ってこれません。
撮像開始位置をしっかり把握しておきましょう。

そして、スカウト像の範囲も分かっていないと、どこでスカウトを止めていいか分かりません。

本スキャンについて

当たり前ですが、どこからどこまで撮像範囲に入っていればいいかを確認しましょう。
基本的に確認しておくべきは頭尾方向です。

造影検査の造影条件と撮像タイミングは?

造影理論は少し掴みづらい部分もあるかもしれないので、最悪後回しでもOKです。
インジェクターはどういう設定をするのか確認しておきましょう。

撮像タイミングも撮像法によってバラバラです。
例えばボーラストラッキングを使用する場合は、

  • どこにROIを置くか
  • 設定したCT値に到達したらスタートか
  • 自分で見て撮るマニュアルスタートか

などの確認をしておきましょう。

おわりに

CTは覚えることがたくさんあります。
特に新人の頃は苦労する人も多いと思います。
大変かもしれませんが、あまり無理せず頑張ってください。

質問や相談等ありましたら、ご連絡ください。

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ABOUT ME
rad-yamato
大規模病院とクリニックを経験した診療放射線技師8年目。趣味は昼寝・筋トレ・ダンス・料理・読書・ゲーム・ゴルフ・キャンプなど。ブログには新人放射線技師・看護師や研修医の方へ向けた内容や、仕事に役立ちそうな話を書いています。 公式LINEアカウントもありますので、気軽にご相談ください。