暑い日が続いてますね。先日は何日か涼しい日が続きましたが、台風が来て予定が潰れてしまうこともあります…
こうも暑いと、キンキンに冷えたビールを飲みたくなる方もいるのではないでしょうか。
さて、飲酒というのはある程度体に負担がかかります。特に肝臓はアルコールの代謝を担う場所なので、負担がかかる臓器です。
そんな肝臓にまつわる疾患、特に有名な肝細胞癌の着目点について書いていきます。
肝臓とは
肝臓は人体内の実質臓器の中で最も大きく、上部右側で横隔膜直下に存在する腹腔内臓器です。
成人の場合、重さは約1200~1400g程度、体重の約2%を占めます。
上方は横隔膜に接しており、前方は腹壁に接しています。肝臓の一部が横隔膜に癒着しているため、呼吸に伴う横隔膜の移動により肝臓も移動します。
また、肝臓の右葉はほとんど肋骨に隠れています。
肝細胞癌について
肝癌の分類
肝癌には大きく分けて2種類のものが存在します。
原発性肝癌と続発性(転移性)肝癌です。
肝細胞癌は原発性肝癌に含まれます。原発性肝癌の90%以上が肝細胞癌であるため、肝癌というと肝細胞癌を指すことが多いです。
肝細胞癌の原因とリスク
肝細胞癌の原因には以下のようなものが挙げられます。
- C型肝炎ウィルス、B型肝炎ウィルス
- アルコール摂取
- アフラトキシンB1や塩化ビニルへの曝露
リスクには以下のようなものが挙げられます。
- 男性
- 高齢
- 肥満
- 糖尿病
日本における肝細胞癌の約80%はB型あるいはC型慢性肝疾患患者から発生しています。
肝細胞癌はリスクの把握が重要で、リスクを対処しなければ再発を繰り返すといわれています。
今後の予想
C型肝炎ウィルスやB型肝炎ウィルスなどのウィルスによる肝癌は減少が予想されます。
一方、アルコール性由来の肝癌は増える予想です。女性の飲酒量も増えているとされています。
また、生活習慣病であるNASH(Nonalcoholic Steatohepatitis:非アルコール性脂肪肝炎)患者は増えているため、NASH由来の肝癌は増加する見込みです。