インシデント

マーカーを貼ることの重要性について|過去のインシデント

「マーカー」「マーク」など呼び方は複数あると思いますが、呼び方はさておき…

みなさんはマーカーってちゃんと貼って撮影していますか?

僕は貼っています。

今回は、マーカーを貼る重要性について、僕の考えを書きます。

マーカーを貼る理由

(物理)マーカーは、その画像をどの方向から撮ったかの証拠になります。

マーカーを物理的に貼っているから、左右はどっちでとか、この画像はPA方向でとか、そういった情報を取得できるわけです。

今はデジタルで画像を処理しているところが大半です。デジタル画像なので、マークを足すことはいとも容易いことなのです。しかし、これが実はよくなかったりするわけです。

「マークなんて後で貼ればいいや」みたいな気持ちで撮ると、ミスります。

過去のインシデントを交えて…

過去のインシデントでは、「胸部X線撮影にてPAで撮影、しかしマークが貼っておらず反転してAPで送信した」という事例があります。もしマークを貼っていれば簡単に気づけたことです。

また、内臓逆位の方の場合はどうでしょうか。初回の撮影でもしマークを貼っていなかったら、それが正しい画像なのかどうかは誰にも分かりえないわけです。

マークが大事なのは胸部だけではないです。例えば左右対称な構造である頭部は、マークがなければ反転していようがほぼ分かりません。

銀歯やオペ後の痕跡が残っていれば、判断できなくもなさそうですが。

このように、マークが語る情報というのは大きいわけです。

救命救急などで急いでいる場合でも、マークをつけることをオススメします。

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rad-yamato
大規模病院とクリニックを経験した診療放射線技師8年目。趣味は昼寝・筋トレ・ダンス・料理・読書・ゲーム・ゴルフ・キャンプなど。ブログには新人放射線技師・看護師や研修医の方へ向けた内容や、仕事に役立ちそうな話を書いています。 公式LINEアカウントもありますので、気軽にご相談ください。