さて、すっかり熱くなりましたね。
連日の猛暑により体調を崩す方も多いのではないでしょうか。かく言う僕は、体調を崩しました(笑)
これだけ熱くなると熱中症患者というのも増えてきます。
熱中症患者が運ばれてきた際の対応などについて紹介します。
(※この記事は2018年7月20日に投稿されたものです。)
先ずはニュースから
先日、熱中症により小学生が亡くなったというニュースがありました。
17日正午前、愛知県豊田市梅坪(うめつぼ)町の市立梅坪小学校(児童数730人)の教室で、校外学習先から戻った1年の男子児童(6)の意識がなくなり、倒れたと学校から119番通報があった。児童は救急搬送されたが間もなく死亡が確認された。重度の熱中症である熱射病と診断されたという。
年配の方の中には「学生のときなんてクーラーは無かった!甘えだ!」みたいに思っている方もいるかもしれませんが、明らかに平均気温が上昇しています。
上記のような発言をする年配の方こそ、このような環境を作ってきておいて、偉そうにしないでほしいですね…
熱中症とは
そもそも熱中症とはなんでしょうか。
高温や多湿な環境下で、脱水と熱によって起こるすべての障害をいいます。
すべての障害というくらいなので、症状などは幅広いわけです。
そんな中で、熱中症は症状・重症度に応じて分類がされています。詳しくは日本救急医学会が出しているガイドラインを参照してみてください。
熱中症患者が運ばれてきたら、基本は輸液です。輸液は冷却されたものを使います。
この知識を実践する機会はありませんが、覚えていて損はないと思います。
放射線技師がやること
循環動態が落ち着いたところでポータブル撮影をします。
(もしあれば)濡れている衣服や冷却器具には注意。
もし重症度が高く、意識障害などが発生していた場合は、頭部単純CTを撮る可能性があります。
患者を冷却することに専念しているはずなので、移乗時には注意が必要です。