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CT寝台から落下し骨折したというニュースについて思うこと

先日、以下のようなニュースがありました。

17年12月、CT検査中の60代女性患者が検査台から落下し、骨折する事故も発生。検査技師の指示にミスがあったとして、賠償金370万円を支払う示談が成立している。

気道チューブ誤挿入で患者死亡 三重の市立四日市病院

検査技師と書かれていますが、放射線技師のことでしょう。
(CT)検査(に携わっていた診療放射線)技師、みたいな。

このニュースについて思うことを書きます。

このシチュエーションは起き得るのか

CTの寝台って、結構高い位置まで上がりますよね。なので、こちらからしてみれば「わざわざ寝台が高いのに起き上がり、降りようとするなんて…」と思う方もいるかと思います。

しかし、患者さんからしてみれば、寝台がどのくらい高いかというのは分からないのです。寝ている状態で寝台がゆっくり動くと、感覚が分かりづらいようです。なので、「検査は終わりです」なんて言うと、すぐに起き上がろうとする患者さんもいます。

寝台から無理に起き上がろうとし、誤って落下する可能性は十分にあります。

原因を推測する

概要が発表されていないので、事実と一致するかは分かりませんが、原因を推測します。

まず放射線技師側の気持ちですが、検査を終えて、早く寝台から降ろしたいという感情があったためと推測します。気持ちに余裕があれば、わざわざ寝台の高い状態で降ろす必要はないです。

ただし、患者さんが意思疎通を取れない方で、技師の指示がきちんと入らなかった可能性もあります。(技師の指示にミスがあったとされているので、可能性としては低い)

次に患者側の気持ちですが、上述の通り、検査が終わったなら起き上がっていいだろう、という気持ちになったかもしれません。また、寝台が高い状態で技師から降りるように指示を受けた可能性もあります。

具体的な対策について、自分が行っていること

僕はこのような事故が起きないように対策をしています。

それは ”検査が終わったら「台が下がりきるまで、寝たままお待ちください。」という声かけをする” です。

そしてもし起き上がろうとしたら、手を前に出し、「まだ起き上がらないでください」としっかり抑制します。

安全な高さまで寝台を下げたら、降りてもらいます。

詳細がかなり不明な事件ではありますが、参考にしてみてください。

ABOUT ME
rad-yamato
rad-yamato
大規模病院で約4年間働いたのち、クリニックへ転職した診療放射線技師5年目。趣味は昼寝・筋トレ(現在ヘルニアのため中断)・料理・読書など。ブログには新人放射線技師・看護師や研修医の方へ向けた内容や、仕事に役立ちそうな話を書いています。 公式LINEアカウントもありますので、気軽にご相談ください。