CT

これで安心、CTで困らないための予習方法

僕は、入職して最初に配属されたモダリティがCTでした。

CTって何の前知識もないと、どこからとっつけばいいのか全然分からないんですよね。

「予習しろ」とか「遅くまで残って勉強するのが当たり前だ」とか色々言われるんですが、何をしたらいいんだ…っていう感じでした。

そんな僕が考えてみた、新人が上達するためのCTの予習方法について書いていきます。

翌日の検査でどのように撮像したらいいか調べる

よく新人さんを教えていると(自分も最初はそうだったが)、検査の始まる直前や最中に「これってどう撮ったらいいんですか」とか「一度も撮ったことありません」とか言われます。

でも基本的にCTって予約検査なので、事前に調べることができるわけです。
(急患などで当日入った検査は別として)

もし事前にどう撮ったらいいか聞いてもらえれば流れなどを教えることができますし、前情報がある状態で検査を見た方が身につくのは早いです。

事前に一度も撮ったことがないと言われたら、「まずは自分がやるから後ろで見てて。次同じ検査が来た時に自分でできるようにね。」と事前に指示ができますよね。

こういった準備は積極性のアピールにもなるし、効率も上がるしで、メリットだらけなんです。

なので、どういう流れの検査か知らない状態であれば、調べたり先輩に教えてもらいましょう。

翌日の検査オーダーにある分からない単語を調べる

これは病院によって様々かもしれませんが、検査オーダーのコメントに撮影目的や疾患名が書いてあります。

ここにもし分からない疾患名や略語が入っていたら、最低限どこの疾患でどんな病気かくらい、ザックリでも良いので調べておきましょう。

「どういう疾患だからこういう撮像の仕方をした方がいい」という考えをするためには、そこに書いてあることを理解しておかなければなりません。

例えば、造影CTで肝臓のダイナミックCT検査を受けに来る患者さんがいたとします。その方の疾患名がHCCと書かれていたのに、HCCが何なのか分からなかったとしましょう。このような場合、なぜダイナミックCTで造影後3相の撮像が必要なのか考えることができません。

僕らは、撮像目的というのを常に考えておかなければなりません。

「なぜ?」というのを常に持っておくことが重要になります。もちろん最初は作業ができるようにならなければいけませんが、分からない単語をそのままにしておくと、それらを考えることができません。

最初は分からない単語だらけかもしれませんが、次第に調べないといけない単語は減ります。

それを毎日繰り返せば必ず上達します。

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おわりに

以上が僕の考える予習方法です。復習方法についても同様に書いていこうと思います。

どのモダリティにおいても使える復習方法については、こちらの記事を参照してください。

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rad-yamato
大規模病院とクリニックを経験した診療放射線技師8年目。趣味は昼寝・筋トレ・ダンス・料理・読書・ゲーム・ゴルフ・キャンプなど。ブログには新人放射線技師・看護師や研修医の方へ向けた内容や、仕事に役立ちそうな話を書いています。 公式LINEアカウントもありますので、気軽にご相談ください。