救命救急

CPA患者が運ばれてきた際に放射線技師が行うこと|ERで来る疾患

ERの放送では必ず病名や疾患、病態などが流れます。

ここで病名などが分かってないと、何が来るんだ?となるわけです。

割と高頻度で来るCPAについて書いていきます。

CPAとは何か

CPA(CardioPulmonary Arrest)とは、心肺停止のことです。

要は、心臓の動きと呼吸動態が止まっているという状態です。よく救命のABCなんて言いますが、そのうちの2つがダメだということですね。

ただし、蘇生できる可能性があるので、我々は助けるわけです。

ウィットネスとは何か

ウィットネス(Witness)とは、患者の意識がなくなる場面を見ていた人です。

これがいた場合、ウィットネスありといいます。

CPA患者が運ばれてくる場合、必ず伝えられる情報です。

バイスタンダーとは何か

バイスタンダー(Bystander)とは、直ちに心肺蘇生を行った救助者のことです。

これがいた場合、バイスタンダーありといいます。

ウィットネス同様、バイスタンダーについても、CPA患者が運ばれてくる場合、必ず伝えられる情報です。

放射線技師が行うこと

先ずはプライマリーサーベイを行い挿管をしたら、ポータブル撮影です。

基本的に心肺蘇生が完了してから放射線技師は動きます。

しかし、蘇生が完了していない状態でも撮ることがあります。

後者の場合は、心臓マッサージをなるべく円滑にできるように配慮しましょう。撮影直前まで心臓マッサージをしているので、管球の位置もある程度見ながら合わせなければなりません。頭をぶつけないように注意してもらいましょう。

また、呼吸が止まっているので、撮影タイミングなどはありません。

その後、技師が行うとすれば、頭部単純CTおよび体幹部単純CTです。場合によっては、心臓カテーテル検査などをやることもあります。

余談

心肺蘇生を行った後、自己心拍が再開することをROSC(Return Of Spontaneous Circulation)と呼びます。

「ロスクした」と言われたら、自己心肺再開の合図です。

ABOUT ME
rad-yamato
大規模病院とクリニックを経験した診療放射線技師8年目。趣味は昼寝・筋トレ・ダンス・料理・読書・ゲーム・ゴルフ・キャンプなど。ブログには新人放射線技師・看護師や研修医の方へ向けた内容や、仕事に役立ちそうな話を書いています。 公式LINEアカウントもありますので、気軽にご相談ください。