せっかく心電図を勉強したこともあり、よく撮っている冠動脈CTについても記事を書き進めていきます。
今回は、撮影前の心電図をどこに貼るかについて解説します。
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Ⅱ誘導を用いることが多い
どこにどの電極を貼るかを解説します。
基本はⅡ誘導で、赤・黄・緑のコードが使われています。
各電極を貼る場所は?
冠動脈CTでは、R波の取得が重要となります。
赤い電極と、黄色い電極を鎖骨下に貼ることで、筋電図というノイズを低減できます。
緑の電極は、心臓の洞結節から心尖部へ向かう方向に貼ることで、R波の感度が高くなります。
心電図は電位のベクトルを拾っているので、緑の電極の位置は重要となります。(もちろん赤い電極も重要です)
事前に胸部レントゲンを見ておく
冠動脈CTを撮る人で、事前に胸部のレントゲンを撮っていない人はまず見ないですね。
胸部レントゲンには心臓と鎖骨の位置、心尖部の向きが写っているので、事前に確認しておくと心電図をスムーズに貼れます。
Ⅱ誘導でR波が拾えなければNASA誘導にチャレンジ
Ⅱ誘導で拾えないことってほとんどないのですが…
せっかくなのでNASA誘導も紹介します。
筋電図が入ってきてよく分からない場合におすすめです。
「心臓のしくみ」など、基礎中の基礎知識から噛みくだいて解説することで、これから心電図を学ぶ看護学生はもちろん、新人看護師や救急隊員などメディカルプロフェッショナルも十分理解し、活用できる内容に。