患者さんの中には、点滴をしている方がいます。
もし点滴を抜去してしまった場合、どのように対処したらいいか紹介します。
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点滴バックからルートを抜いてしまった場合
1.ルートの先端部をペアンなどでクランプする。
抜けた部分が空気に触れるということは、逆行的に感染を生む恐れがあります。
なるべく空気に触れるのを防ぐ必要があります。
抜けてしまったらすぐにクランプしましょう。僕らは普段ペアンを持ち歩いているわけではないので、ルートを折り曲げるのが手っ取り早いです。
2.ルートが不潔にならないように保持し、医師や看護師を呼ぶ。
僕ら放射線技師は、ルート類をどうこうするというのは難しいわけです。資格上、ルートを確保したりできないので。
すぐにその対処ができる、医者や看護師を呼びましょう。
患者さん自身から留置針を抜いてしまった場合
1.アル綿で抜針部を抑える。
先ほど紹介したルート抜去とは一味違い、こちらの方がかなり危険です。
針を抜くということは出血もしますし、無理矢理抜くわけですから、血管を損傷する可能性もあります。
感染を生む恐れも当然ありますが、先ずは消毒&止血が優先です。
アル綿(アルコール禁の場合はそれに準ずるもの)を折りたたみ、しっかり抑えましょう。
2.止血を続けながら、医師や看護師を呼ぶ。
止血してからの対処も、やはり医師や看護師に行ってもらうしかありません。
すぐにその対処ができる、医者や看護師を呼びましょう。
ルートを再確保する場合もあります。
抜去をしないことが一番だが…
当たり前の話ですが、ルートなんて抜去しないに越したことはありません。
しかし、何らかの原因で抜去してしまうこともあります。最悪の事態を想定しておくのは、医療安全を担保する上で不可欠だと考えております。
上記のやり方はあくまでも僕のやり方ですので、各自、自分の施設にて確認してください。